BANG&OLUFSENから11月に新発売されるスリープタイマー付きアラームクロッ『BeoTime』を見て、これがいわゆる目覚まし時計だと指摘できる人間は果たしているのだろうか。どう見てもちょっと小振りなフルートにしか見えない。
BeoTimeは、「人々が驚きのうちに魅了されていく経験を創造するためには限界を打ち破る勇気が必要だ」という同社の理念を具現化し、ものの見事にユーザーの「好奇心と遊び心を刺激」する製品に仕上がっているのである。
●フォルムありき
デザインを担当したステファン・シュメリングが真っ先に目指したのは、普通のアラームクロックのようなフォルムにはしないことだった。
「まったく新たな体験を創造することで、新鮮な驚きを与えたかった」というコンセプトは、朝起きた瞬間に希望の一日がスタートするというモチーフだ。
そのための最高の目覚めを体現できるイメージを求めて辿り着いたのが、モーツァルトの歌劇「魔笛」である。「光が闇を打ち負かす」という夢とファンタジーに溢れたこの物語は、リラックスした心地良い朝の目覚めに直結するストーリーであり、この物語に登場するフルートが「目を覚ませと優しく囁きかける視覚的なイメージ」になっているのである。
そう、一目見てBeoTimeをフルートと思ったあなたは正しかったのだ。
ただし、種明かしをされても、そのインパクトは全く変わらないだろう。ベッドサイドにあるだけで、素晴らしい目覚めを約束してくれると思わせる、こんなエレガントなアラームクロックは見たことがない。