インテリアの新発想~スタイリッシュライフへのヒント集~
  イーデザインリスト 「リビングデザインの今」 を伝えるWEBマガジン
  
『 ルイスポールセン 』陰影を愉しむための照明

2009年06月19日  
ルイスポールセンの代表的作品
【PHアーティチョーク】
デザイナー:ポール・へニングセンとの出会いがルイスポールセン社にとって大きな影響を与えた
ルイスポールセンの様々な製品が並ぶ店内。まるで、北欧に迷い込んだかのような柔らかな光の饗宴だった
ポール・へニングセン
【PH50】
2008年発売のPH50は、一部のパーツが赤く着色され、電球型蛍光灯を使用しても暖かみのある光を得られる工夫がされている
ショールームにあるPHランプの断面模型。点灯してもらうと、光がどのようにコントロールされているのかが見て取れる

――東京・六本木飯倉片町交差点にほど近い、六本木AXISビル
   にある【ルイスポールセン】の直営ショールーム。
   幻想的な温かみあふれる光の中、ルイスポールセンの世界
   に陶酔した。

●美を支えている徹底した製品哲学
ルイスポールセンの照明器具は、デザインのためにデザインされたものは一切無いということだ。全てにおいて、良質の光を放つためのランプは、いかにあるべきかというところからモノづくりがスタートしているという。では、その良質の光とは何か?同社では、そのフィロソフィーとして、
1.function(機能)2.comfort(快適)3.atmosphere(雰囲気)という3つのキーワードを掲げている。この3つを兼ね備えた製品でなければ、発売をしないという堅い信念が貫かれている。

光源にふれさせずして、光を主張する
また、具体的なモノづくりで特に重視されているのが、『グレアフリー』(=glare free)。
つまり、まぶしさを感じさせない照明づくりである。1920年代、ポール・へニングセンがデザインを手がけていた当時は、透明ガラスの中でフィラメントが眩しく光る電球しかなかった。その部分を直視することは目に大きな負担がかかることから、同社の製品は発光体の中心部が目に入らない製品づくりについては、特に大きなこだわりを持ち続けてきたという。なるほど、店内で展示されている製品を見てみると、360度、どこから見ても光源が見えるものは少ない。それでいて、その光源から放たれている光が、効率よく利用されている。そのこだわりこそが、ルイスポールセンの真骨頂なのだ。

現代にも受け継がれる『グレアフリーの伝統』
ルイスポールセンのこうした光源にふれさせず光を効率よく利用するという考え方は、現代の作品にも脈々と受け継がれてきている。例えば、同社の契約デザイナーとして、さまざまな名作を手がけてきたルイーズ・キャンベルも、幼少の頃からそんなルイスポールセンのランプに囲まれて育ってきた。斬新なデザインで知られる彼女の作品だが、細部にまで目を凝らすなら、光源から放たれた光が無駄なく極めて合理的に利用されていることが分かるだろう。

●部屋のいたる所で、異なる光の陰影を愉しむ
もう一点。ルイスポールセン社のランプから伝わってくるのは、デンマークの人ならではとも言える、光の楽しみ方のスタイルだ。中村さんによると「デンマークの一般家庭では、蛍光灯よりも温かみのある白熱灯が好まれて使用されています。また、照明の一つとして、キャンドルを利用しているご家庭も多いですね」とのこと。
こうした、多彩な照明を窓辺やテーブル、玄関などに配置し光を楽しむのがデンマーク流なのだ。また、壁面にいくつかのスモール・ランプを当て、その反射光で室内を演出するという方法も好まれているようだ。日本では一つの光源で、全体に均一な光を当てるという方法が一般的だが、デンマークでは陰の部分を上手に利用し、陰影で部屋の雰囲気を作り上げていく。そうした、光に対する繊細さも、同社製品のバックグラウンドとしてあるのではないか。一つの光源から放たれる、微妙な陰影の表情。これもまた、ルイスポールセン社のランプを語る上で欠かせない魅力の一つだろう。

●モノづくりの基本は、余剰を廃すること
ルイスポールセン社は、そのモノづくりにおいて「機能を持たないパーツは不要である」という考え方を徹底している。同社の照明器具はさまざまな形状、色を持ったシェードで構成されているが、ここにも不要なものは一切ない。例えば、PHアーティチョークではそのシェードの一枚一枚について、余分な部分はなく全てが光を狙った角度で反射させるための機能をになっているのだ。また、昨年発売のPH50はそのモダンな色バリエーションに目を奪われがちだが、シェードの一部が赤く着色されているのは、蛍光灯では青が強調されがちなのを、暖かいトーンの光に補正するためのもの。
一見、そのエレガントなデザインに目を奪われてしまう同社の製品だが、そこにはレーシングカーやジェット機にも共通する、研ぎ澄まされたモノだけが持つ美しさがあるのだ。


⇒次のページでは、話題の代表作・新作をご紹介>>

1  |  2
    
『センチュリー 』贅の極み 「ケリー・ホ ... ハンスグローエで、水を楽しむ。 ... 『 Agaho 』―あらゆる空間と融和す ... 『agape』 安らぎのライフスタイル ...
『カシウエア』 9/18 六本木ヒルズ店 ... 『 MINOTTI 』 世界中のセレブに ... 『 ルイスポールセン 』陰影を愉しむため ... 『Tear Drop』―光そのものを再現 ...
    
AEG Electrolux
最高のパフォーマンスをあなたのキッチンへお届けします
TIMELESS LIVING
天然素材に囲まれた『やすらぎ』と『やさしさ』を感じられる都心のリノベーションマンション。
マナトレーディング株式会社
輸入カーテン・椅子張り生地、壁紙、ラグのご提案。全国5ヶ所のショールームでご覧ください。
PSタオルウォーマー
いつでもふわっとした暖かなタオルが楽しめます。バスルームのアクセントにも。
グローエジャパン株式会社
キッチン、洗面、バスルームのくつろぎの空間に最もふさわしいスタイルを見つけてください。
ハンスグローエジャパン株式会社
バスルームを中心とした水廻りの生活をより快適に、より美しくコーディネートします。
フジマック プロ仕様キッチン
料理の鉄人達に使われているプロ仕様をご自宅のキッチンで実現します。
ナビプランニング
快適な空間をシンプルで品格のある建築に実現させることをめざすナビプランニング
GE (冷凍冷蔵庫)
ライフスタイルに合わせた自由な空間をオーダーしてください
ミーレ・ジャパン株式会社
よりシャープに、シンプルに暮らしをスタイリング